ジャーマンカモミールGermann Chamomile日記① 前編…AGUA DE HIERBA FOREST HERB DIARY

こんにちは。アグア・デ・イエルバ森のハーブ日記です🍃

Agua de Hierba Forest herb diary では、ひとつの種類のハーブや植物についての、育て方や利用法などを、自分自身の経験も交えて、学んだこと、調べたこと、感じたことなどをお伝えしたいと思います。いつものブログと併せて、ご覧いただけたら嬉しいです。

森のハーブ日記へようこそ❁.。⋆今回の植物は、

ジャーマンカモミール German Chamomile

こんな植物

ジャーマンカモミールは、羽状の葉をもつたくさんの茎に、いくつもの白くて小さな花を咲かせるハーブ。風に吹かれると、甘いリンゴのような香りをあたりに漂わせます。

その優しくて確かな薬効と、女性特有の症状や病気を癒すことから、お母さんの草とも呼ばれ、世界中でとても親しまれている薬草です。

カモミールにはいくつか種類があります。

ローマンカモミール、黄色い花のダイヤーズカモミール、ダブルフラワーカモミール、花の咲かないノンフラワーカモミールなど。

その中でもジャーマンカモミールは、薬として、お茶として、かわいらしい花の姿は、花壇の植栽としてもよく使われています。

概要

学名・Matricaria chamomilla/recutita

和名・カミツレ 加密列(オランダ語)

別名・センテッドメイウィード

分類・キク科 シカギク属/一年草

原生地・ヨーロッパ・中国・朝鮮半島・モンゴル

草丈・30~60㎝位 茎は直立し、いくつも枝分かれをし、その先端に花をつける。

開花・3~6月頃

花言葉・逆境に耐える・逆境で生まれる力

生薬名・カミツレ

利用部・花・葉・(花のついた地上部の茎と葉を使う地域もあります。)

育て方

用土・肥沃な、水はけの良い、アルカリ性の土

日当たり・日光のよく当たるところ(日陰や半日陰では、茎が徒長します。)

肥料・植え付け時にすき込む

現在、農園では、もみ殻くん炭、かきがら石灰、木酢液、腐葉土を植え付け時にすき込み、木のチップをマルチにして、

その後は雑草肥料で育てています。(雑草肥料とは・刈り取った雑草を根元にかけるだけです^ ^

種まき・寒冷地3~4月、暖地9~10月 適温10~12℃

植え付け・3月~4月または9月~10月

農園では、寒い時期の植え付けにも耐えています。冬の寒さにあたると丈夫に育ち、花をたくさんつけます。

「植物のお医者さん」と呼ばれ、コンパニオンプランツとして、一緒に育つ植物を元気にします。

収穫・開花した花を手で摘み取る 中央の黄色の部分(筒状花)が丸く膨らんだ時が摘み頃です。

開花して3日目の花が薬効が高いといわれています。葉も利用できます。

増やし方・種まき

土質が合えば、こぼれ種でも増えます。種どりは、花弁が枯れて、肥大した黄色い筒状花を採取します。

水やり・適湿

過度に乾燥した土壌では、花がつきにくかったり、花が小さくなります。

耐寒性・強い

耐暑性・弱い 暖地では、暖かくなる6月ごろに枯れます。植木鉢で育てる場合、涼しい場所に移動させます。

 ◆アグア・デ・イエルバ栽培日記

私の住む地域は、宮崎県の沿岸部から車で15分ほどにある山間部です。標高もあまり高くなく、それほど内陸ではありません。冬に雪はほとんど降らない暖地です。

・毎年10月ごろ、とても小さな種をポットにまきます。発芽率は高く、ひしめき合って発芽します。これ以上ここでは育ちにくいかな、と思ったら、プランターや畑の一角に、ポットの土を崩さずにそのまま仮植えをしています。

・しばらくそのまま様子をみて、葉が10cmほどに成長したら、株を分けて、株間30cm位で畑に定植します。(プランターの場合も同じで大丈夫だと思います。)

・草や木のチップのマルチを根元にかけて、寒い冬を越します。

・カモミールは発芽率も高く、種まき時期を逃したとき以外は、毎年元気に育ってくれています^ ^!

暖地での種まきは、秋まきをおすすめします。

・一番目の花芽が少し伸びたら、摘み取ります(ちょっとかわいそう(- -;))すると、わき芽が増えて、花付きがよくなります。↓右

・以前、何本かだけを育てた時には、アブラムシがたくさんつきましたが、群生させることで、つかなくなりました。

名前の由来

カモミールは、ギリシャ語で「大地のリンゴ」 と呼ばれ、大地のkhamaiとリンゴmelon=カマイメロンに由来します。

和名のカミツレ(加密列)は、蘭学から薬として伝わった時のオランダ語の呼び名、カミルレkamilleからカミツレとなったようです。

学名のMatricariaは、ラテン語でマトリックスmatrix子宮。婦人病の薬として使われてきたことが由来です。

花言葉の“逆境に耐える”は、倒れても、わき芽が立ち上がって成長をするカモミールの強さを表しているようですね。婦人病に効果があるところから、お母さんの強さも表しているようにも思えます。

ジャーマンカモミール日記②につづく…次回はハーブとしての薬効・使い方などをお伝えしますので、引き続きご覧くださいね。最後まで読んでいただいて、ありがとうございます☻!

 それでは、次回をお楽しみに~Agua de Hierba

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