ティートリーTea Tree日記① 前編…AGUA DE HIERBA FOREST HERB DIARY

Agua de Hierba Forest herb diary では、ひとつの種類のハーブや植物についての育て方や利用法などを、自分自身の経験も交えて、学んだこと、調べたこと、感じたことなどをお伝えしたいと思います。いつものブログとあわせて、ご覧くださいね^^

森のハーブ日記へようこそ❁.。⋆

今回の植物は、ティートリーです。

◆こんな植物

ティートリーは葉に薬用の成分を持つオーストラリア原産の薬用植物。

針葉樹のような姿をしていて、紙のような白っぽい樹皮と、細く尖った柔らかめのふさふさとした葉、白いブラシのような花を枝先につけることが特徴的なフトモモ科の樹木です。

アロマテラピーの代表的な精油の原料としてよく知られています。オーストラリアの東海岸地方の水辺などに自生していて、原住民の人々が、その葉を傷や感染症の治療や殺菌剤として利用したり、柔らかい樹皮を生活用品としても使用してきました。

ティートリーの中で1番目に植えた樹です。成長しすぎたため、2mほどの高さに強剪定をしましたが、また成長をして、再び農園で一番大きいティートリーの樹として、存在感を放っています。

すごくないですか!強剪定後の樹皮の間から芽が出てきた様子。

概要

学名・Melaleuca alterniforia メラレウカ アルテルニフォリア

和名・コバノブラシノキ 小葉の刷子の木

別名・Narrow-leaved Paperbark Tea Tree(小さい葉と紙の樹皮を持つティートリー)

分類・フトモモ科・コバノブラシノキ属 常緑低木~小高木

原生地・オーストラリア(東海岸・クイーンズランド~ニューサウスウェールズ州)

樹高・~7m

開花・6月頃 枝先に白く細い毛のようなものが穂状に無数につく 

花言葉・強い味方、清潔

利用部・葉・柔らかい枝

昨年、見事に咲いたティートリーの花。農園に行くたびに感嘆の声をあげてしまいました。

育て方

用土・湿り気のある酸性土壌を好みます。 自生地は水際や泥沼などの湿った土地なので、冠水にも耐えますが、ある程度の乾燥した土にも耐えられます。

葉をみずみずしく保つには、湿り気のある土の方がよいようです。

乾燥と倒木を防ぐため、根が露出したら土を被せてあげます。

日当たり・日なた 日光を好みます。

肥料・ほぼ必要ない

森のハーブ農園では、冬前に刈り取った草と落ち葉を根元に敷きます。

増やし方・

種まき・3月~6月 20~30℃ 発芽率は低いです

ポットやセルトレイに数粒づつ蒔いて土は被せません。発芽まで1~3週間。

種を蒔いたポットやセルトレイを常に水に浸かった状態で底面給水、何日かおきに水を入れかえる、というやり方で発芽に成功しました^^♩!

発芽後は、ある程度成長(5~10cm位)したら、1本づつポットに植え替えます。

挿し木・挿し木の難易度は高いです。

元気な枝15cmほどにカットして、挿し木用の土やバーミキュライト、細粒のボラ土を鉢に入れて挿し、水を張ったトレイに鉢を浸して、毎日きれいな水に変える。というやり方で、何本かの根出しに成功しました^^d

植え付け・3月~4月または9月~10月

発芽後6か月以上経って、幹がしっかりとしてきたら定植します。大きい鉢でもある程度の大きさまでは育てられますが、やはり地植え向きです。

地植えにすると移植を嫌います。大きく育ち、常緑で冬にも葉が茂り日陰になることを考慮して植え場所を選びます。

土質はあまり選びませんが、倒木を防ぐために硬い土の方が良いでしょう。定植後は水を切らさないようにします。

 

精油製造のためのティートリーは2mほどの高さに成長したら、根元近くから伐採するそうです。そしてまた復活するという、強い生命力を持っています。

 

収穫・葉が茂ったらいつでも収穫できます。若い葉よりも濃い緑の古い葉の方が香りが強いように感じます。剪定を兼ねて枝ごと切り、先端の細い枝を取り、葉をしごいて取る、または柔らかい枝ごと小さくカットします。

乾燥させて保存したり、生の葉は蒸留やチンキ剤づくりにも使えます。

詳しい使い方は次回のブログを見てくださいね!

剪定・ある程度の高さで円錐形を保たせたい場合は、こまめに円錐形に整えるとよいようです。農園の樹は枝が自由に暴れています(*^^*)

水やり・鉢植えには、表面が乾いたとき。地植えには必要ありませんが、乾燥がひどい時には水を与えます。

耐寒性・やや弱い 幼木の時には根元にマルチをしたり、-7℃以下になる寒冷地では軒下や室内に取り込むなど防寒対策が必要です。

耐暑性・強い

 

名前の由来

英国探検家のジェームスクックが率いるエンデバー号の乗組員が、オーストラリア上陸時に先住民がお茶としていたのを真似て飲んでいたことからTeatree=お茶の木と名付けたそうです。

ティートリーと名の付く植物はいくつかあり、ここで紹介しているティートリーMelaleuca alterniforiaは実際には飲用できません。ほかにティートリーと呼ばれていて飲用ができるマヌカのことだったのではないかなど、諸説あるようです。

和名の“小葉の刷子の木”は、枝先につく葉と花がブラシに似ていることからつけられたそうです。

 

以前のブログでご紹介しました、かつてランドマークとなっていた2番目に植えたティートリー。

 

台風で倒れ、今は切株のみとなりました。その時のすこし不思議なエピソードのブログです↓

みつろうとオイルのキャンドルの作り方・地球に還るティートリーの樹

 

アグア・デ・イエルバ栽培日記

農園のある地域は、宮崎県の沿岸部から車で15分ほどにある山間部です。標高は25mほどで、あまり高くなく、それほど内陸ではありません。冬に雪はほとんど降らない暖地です。

現在、森のハーブ農園には3本のティートリーがすくすくと育っています。大きいものは4mほどに成長しています。

手前の木は定植後2年目のカワイイ幼苗です。地植え後は見る見るうちに成長します。

何年も前には2m以上に成長した木の数本が枯れてしまいました。それから、台風で2番目に大きな樹が倒れてしまったり>”< 

三角林の木も2022年の大型台風ですべて倒れ、起こして添え木をして根元に土を補充し、復活した経緯があります。

ティートリーは根が少なく強く張らない性質を持つため、風当たりの強い場所では、添え木をするか、土が減ってきたら被せてあげると倒木防止になると思います。

また、幹の細い幼苗は冬の防寒対策が必要だと感じました。

環境が合えば成長が早く 生命力も強く、ある程度の高さにはなりますが、幹が柔らかめなので、剪定もしやすいのでこまめに整えてあげると、育てやすい木だと思います。

ふさふさの緑の葉を触ると、爽やかで清らかな香りに包まれて、その姿も洋風ガーデンの植栽にとても映え、葉の利用もできるので、苗が手に入るようでしたら育ててみてはいかがでしょうか。

森のハーブのティートリーの関連画像や動画もぜひご覧くださいね↓

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それでは~、今回も最後まで読んでいいただいて、ありがとうございます。

そして、2025年もどうぞよろしくお願いいたします~>゜)~~~

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