黄金の国ですね
こんにちは!アグア・デ・イエルバです。みなさまお元気でしょうか?
こちら、宮崎県日向市は、ながく降りつづいた雨も止み、ここのところ太陽がさんさんと降りそそいで、のこり少ない夏の暑さを感じられています。
私の家がある集落では、稲作をされている方も多く、今は収穫時のようです。あの稲穂に実った小さな粒がいくつ集まって、お茶碗のおいしいご飯になるのでしょう。
田んぼには、たくさんの稲が黄色く実っています。まだ青々とした田もあり、黄と緑のコントラストがとても鮮やかです。風に吹かれて波打つ稲を眺めると、サワサワとここちよくて、こころにもやさしい風が吹き抜けていくようです✧✬
今回お伝えするのは、お米と同じイネ科のハーブのレモングラスです。エネルギーを身体に行き渡らせて、心身のケアに効果的な、この時期とてもおすすめのハーブですので、最後まで読んでいただけたらうれしいです(^^)/
イネ科のハーブは、レモングラス、シトロネラ、パルマローザ、ベチバーなどがあります。香りや薬効もそれぞれ高く、特徴的です。そしてどれも“The草”のような、頼もしい姿をしているのですが、あの華やかな香りを、全草に、どのように作り出すのでしょうか?植物って不思議ですね~。
東インド産のレモングラス
レモングラスLemon Grassの学名はCymbopogon citratus.(キンボポゴン キトラトゥス)和名はレモンソウ/レモンガヤ。イネ科の多年草です。東南アジアや南インドなどの熱帯・亜熱帯地方原産で、日本では盛夏によく育ち、寒さには弱く、冬には地上部が枯れて春にまた芽吹きます。「レモングラスが茂って使いみちに困る。」という声をよく耳にするので、利用法もいろいろご紹介していきますね。
レモングラスは主に、西インド産と東インド産の2種類があります。私の農園では両方とも元気に育っています。
一般的に日本でハーブティーとして使われているのが、西インド産のものです。茎全体はほぼ緑色をしていて、強いレモンの香りがします。茎の付け根が少し膨らみ、その部分は、タイ料理のトムヤムクンなどの香りづけに使われています。辛いけど、あのさっぱりとしたスープの味はたしかにレモングラスですね。以前、知り合いの方が、チキンラーメンをレモングラスティーで作ったところ、トムヤムクンになった!と言っていたのを思い出しました(^.^)
話はそれましたが。
精油に主に使われているものは東インド産のものです。茎は赤みがかっていて、付け根のふくらみは無く、レモンの香りとお花のような華やかな香りもします。こちらは稲のようなお花も咲くようです。見てみたいですが、日本ではなかなか咲かないそうです。
成分は、精油成分のシトラール・ゲラニオール・リモネン・シトロネロールなどです。シト~と名がつくものは、レモン様の香りの成分です。カリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウムなども含むので、積極的に摂取したいハーブです。
効果効能は、殺菌・抗菌・抗真菌・消臭・リフレッシュ・リラックス・消化促進・貧血予防・血行促進・頭痛・腹痛・胃炎・駆風・心身の疲れ・抗うつ・筋肉痛などなど。
強い殺菌力があり、感染症予防やデオドラント、水虫(真菌)にも良く効きます。体が重くて、元気や、やる気が出ないとき、疲れた心にエネルギーを与え、前向きな気持ちにしてくれるため、自律神経のバランスを保つ効果もあります。
じつはいま、心身ともに疲れている私なのですが、畑のレモングラスを摘んで、お茶にして飲んだところ、すぐに活力が湧いてきて、頭痛も良くなり、元気になりました~☆ フレッシュのレモングラスは、特に強いエネルギーを持っていることを実感したところです。お庭にレモングラスがありましたら、お試しくださいね。
🕊フレッシュなレモングラスティー(2人分)
レモングラスを1本、根元から10㎝程上を刈り取り、水洗いをし、適当な長さにカットします。沸騰させたお湯400㏄程を注ぎ、3~5分蒸らして出来上がり。冷たくしてもおいしいですよ!
水出しの場合は、容器にレモングラスとお水を入れ、冷蔵庫に入れて3時間ほどで出来上がり。酸味のないレモンと、草の香りのとても元気になるティーです。
🕊レモングラスのお風呂
たくさん茂ったレモングラスを10本ほど(お好みの量でOK!)ひもなどで束にして湯船に入れます。成分を良く出したいときは、ハサミでカットして、網目の細かい洗濯ネットやさらしに包んで入れても。とても気持ちよく、リラックスとリフレッシュ両方の効果と、血の巡りを良くして、筋肉疲労や殺菌や美肌にも効果があります。レモンの香りのする草原につつまれた気分ですよ♪ワンちゃんの沐浴にも、ノミよけ・消臭として使えるそうです。
レモングラス配合のAgua de Hierbaハーブバス
🕊レモングラス油の消臭・殺菌・虫よけ・水虫・リフレッシュスプレー
50mlのスプレー容器に40mlほどの水と10mlの無水エタノール、レモングラスの精油5∼10滴を入れてよく振りまぜます。(グリセリンを少々入れると、肌につけたときの乾燥を防ぎます。)保存期間は冷蔵庫で2週間程度。アルコールを多く配合すると、保存期間が長くなります。
お部屋の消臭・殺菌・リフレッシュに。お肌や服の上からスプレーして虫よけに。石鹸で良く洗って水分を拭いた足の裏にスプレーして、足の消臭や水虫を予防します。香りや殺菌力が強いので、靴の中やトイレの消臭にもおすすめです。
Agua de Hierbaドライレモングラスティー
身近なハーブのひとつでもあるレモングラス。こんなにパワーを秘めたハーブなのですね~今の時世にぜひ、とり入れてみてくだい!
ここまで読んでいただいてありがとうございます(^.^)
では、次回まで~Hasta la proxima ves! Agua de Hierba
山形県で小さな農家をしています。
今年、知り合いにマレーシアで飲んだレモングラスがさしてある黒糖の飲み物が美味しかったので、ぜひ作ってみたいから、レモングラスを育ててほしいと頼まれました。
ネットで調べて、種を注文し初めて栽培しました。
小さな種10粒からなんとか6本苗ができ植えました。
育ったところ、レモンではなくカレーのような香りで、茎は赤茶というか紫というか、で、調べたら東インド系列の物のようだとわかりました。
お尋ねしたいことがあって、東インド系列のものも、飲料に向きますか?それと、初めのうちは真横に茎が広がるように伸びたのですが、そのような育ち方はするのでしょうか?
教えていただけたら大変ありがたいです。
松浦様
返信遅くなり申し訳ありません。レモングラスについてですね。
根元の茎が赤い東インド産のレモングラスは、香りの特徴からだと思いますが、主に精油やフローラルウォーターなど外用向きです。飲用もできますが、
レモンの香りが強い西インド産の方が、お茶としては向いているようです。
森のハーブ農園では、どちらも栽培していますが、東インド産のものは外用(浴用など)として利用しています。
株が広がるということですが、気候や環境の影響でしょうか。農園の東インド産の方は、根元が真っすぐで、たしかに倒れやすいです。
参考になればうれしいです^^